経営者には冷たい日本の社会制度
最近は、少子高齢化を食い止め、子供がたくさん生まれるような国にしようというのが、国としての最重点課題のひとつになっています。
特に、働くことと子育てを両立できるようにするためには、企業が積極的に従業員の子育て支援に取り組まなければいけないという趣旨から、「次世代育成支援対策推進法」という法律がこの4月から全面施行されています。
この法律そのものは平成15年からあったのですが、この4月からは、従業員を301人以上雇っている企業は、子育て支援のための企業自らの行動計画を立てることを義務付けられました。
また、育児・介護休業法もこの4月に改正され、一定の要件を満たせば、期間雇用者が対象に追加されたり、育児休業期間が延長されるなど、労働者にとってはありがたい改正がありました(十分ではないでしょうけど…)。
でも、これらの支援措置はすべて企業で働く従業員のためのもので、企業の経営者、特に個人事業主にはほとんど何の支援措置もありません。
どうも日本の制度は、労働法関係や年金、医療保険制度など、どれをみても、労働者にはとても気を配っていますが、自営業者には非常に冷たい感じがします。
もちろん、自ら事業を行う以上、自助努力は当然ですし、特にこれから独立しようという人はそんなことを気にするよりも、気概をもって事業にチャレンジすることが重要とは思いますが、もう少し何かの支援措置があってもいいと思います。
サラリーマン=弱者という発想で社会のしくみを全て決めてしまうと、結局依存心の強い人が増え、将来的に国全体の活力低下と負担の増大につながるような気がします。
それだけに、このような状況で起業を目指している方のチャレンジ精神は素晴らしいと思いますし、一方でサラリーマン時代ほど社会制度は面倒見てくれないこと、自分で工夫が必要なことを、しっかり伝えて行きたいと思います。

